ツメ石探し |
先日、越前海岸早朝コーミングの後は、暑さを避けて博物館へ! そして、ちょっと時間があったものだから、谷峠を越えて石川県まで行ってきた。 そこは白峰の手取川、ここでちょっと川遊びをしてきた。 川遊びと言っても魚や沢蟹と戯れるのではなく、シジミ探しだ。 手取川の源流となる白山地域では、手取層群と呼ばれる中生代の堆積物が分布している。手取層群全体では、ジュラ紀後期から白亜紀前期にかけての地層が見られる。 この地域は古くから中生代の化石を産し、有名な場所でもあり、恐竜や哺乳類の化石も多産している。 そんな化石は研究者にまかせ、わたしは川原でシジミの化石を探す。このあたりではテトリシジミCorbicula tetoriensisが多産している。 テトリシジミは砂岩・頁岩互層中で密集していることが多い。特に砂岩の中に含まれた貝化石の断面は爪状に見えることから、ツメ石ともよばれている。 平ぺったいツメ、丸いツメ、いろんなツメがある。 地元の人に聞いた話では,昔子供たちは川原でツメ石を探し、それに自分の爪をあてて、ぴったり合うものを探して遊んだそうだ。 このように、化石が民俗と深く関わっていた事例はそんなに多くない。 砂岩の硬さや色によっても表情が異なる。川で磨かれた砂岩は角が丸くなり、石灰質の殻部分が先に溶け、浅い爪形の模様ができる。 そうした砂岩が、川原の転石から見つかる。 ハンマーのいらない、のんびりした化石探し、 エスティングの出番は無かったけど、 真夏の楽しみだね。 |
by crazylovers
| 2006-08-22 23:24
| mountains
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Comments(4)
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RZV
at 2006-08-23 08:12
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20cm前後の丸い石なら持って帰りたいですね。玄関にでも!(笑)
デカイの欲しいときもあるけど、持てない(爆)
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beachcomberjp at 2006-08-23 19:17
RZVさん、
川原に転がっているのは直径が15センチくらいのが多いので、お手頃ですよ。夏は川の中でキレイに洗い、石の上に置いておくと、すぐ乾くので、便利です。
こんにちは・・はじめまして!!私も化石に興味があるんで、ちょくちょく覗かせてやってください・・・この間のアンモの写真拝見させていただきました。スゴイ!!の一言です。。。
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beachcomberjp at 2006-08-25 19:41
mkykak819さん、
ビーチコーミング関係は、あっちですが、化石関係はここでやっております。 もと和泉村・・・今は大野市の手取層群のアンモナイト、あのようにハンマー一発で、パカッと割れたら最高です。でも、向きが悪いと粉々になってしまいます。 ノジュールと違い、後からクリーニング不要なところも、好きですね。 |
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