いのちのたび博物館 |
九州に行ってきた。 親切な方々のお世話になって、至れり尽くせりの旅。 そんな中で印象に残ったのが、 いのちのたび博物館だ。 北九州市立自然史・歴史博物館ともいう。 何が印象に残ったかって?? リニューアルしてやって来た、巨大なセイズモサウルスのレプリカ骨格ではない。 昔の北九州市立自然史博物館は、駅構内にあってキオスク博物館と揶揄されたこともあった。 あの頃の展示と比べるべくもないが、印象に残ったのは、こんなところだ。 リサーチゾーンにあった研究室のジオラマだ。 こんな部屋で、学芸員が研究しています・・・というコンセプトで作られたものだろう。 今時、こんなコンピュータを使っている研究室はないと思うが、アップル社のクラシック2と、パワーマックG3,それもゴッサマーと呼ばれたシブい機種、それに中央にあるのはワープロ専用機(オアシス?)だ。 今から思えば、笑えるものの、コンピュータの処分にリサイクル費用がかかる昨今、このように展示に使ってしまうとは、賢い方法でもある。 古生代のフズリナの形態を説明するときに、文章や絵で説明するよりも、50倍のこうした模型を使えば分かりやすい。素晴らしい復元模型だね。 わたしが思う、この博物館の目玉は、プロトプテルムと並ぶディプロミスタスだろう。山田弾薬庫跡の関門層群から発見された標本が展示されている。 それもこのディプロミスタス コクラエンシスは、タイプ標本なのだ。それが見られるだけでなく、写真の撮影しやすい状態で展示してある。 これは、これからの博物館の展示方法の指針となるかもしれない。 ただ、残念なこともあった。特別展は昆虫をテーマにしたものであった。標本はともかく、ムシキングブームに乗っかった、子供に迎合したようなコンセプトや内容はいただけない。 もちろん、自主財源が求められ、厳しい状況にあるのはわかりますがね。 常設展示には、歴史も含め、素晴らしいものが多かった。小倉においでの際には、ぜひどうぞ。オススメです!! |
by crazylovers
| 2006-08-30 21:42
| on the road
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Comments(2)
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coral
at 2006-09-01 13:48
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小倉の歴史資料館は大分前にいったことがあります。三角縁神獣鏡があるとか、そんな事だったと思いますが小さな資料館なのに充実していて楽しかったのを覚えています。そこと自然史資料館が合体リニューアルしたのでしょうか。広々とした館内、面白そうなジオラマ、来年は是非行ってみたいですね。
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beachcomberjp at 2006-09-01 19:30
coralさん、
きっとその資料館と合体したのでしょう。三角縁神獣鏡なんて詳しいですねぇ〜!それなら太宰府の国立博物館にいくつかありましたよ。 ただ、写真を撮ってもオッケーなこっちの博物館の方が私は気に入っています。そうそう、大きな貝殻を使った貝輪の展示もありましたよ! |
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