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アイ・ラブ・マルゼン3・カガシクリーム・つながる繋がる!

 怒涛のマルゼンシリーズ、ここまで来るとは思わなかった。
 今回は瓢箪からコマ・・・なのですが。

 さて、名古屋空襲の熔けたガラスを見て歩くようになって、いくつかの壜底を見てきました。
 そんな中で疑問に思ったのがコレだ。
 底にシ・ガ・カとカタカナで陽刻された壜。
 シガカ?ガカシ?カシガ?読み順は三通り。
 これって、滋賀か?画家氏?樫が?
 どれをとっても、しっくりこない。
 この壜底を見たのは数個もあった。
アイ・ラブ・マルゼン3・カガシクリーム・つながる繋がる!_e0045113_2112329.jpg

 そのくせ、乳白色のクリーム壜の全貌には程遠いものがあった。


 その壜の全貌が明らかになったのは、やはり雨の後!ほらね・・・!!
 やっと掘り出しましたよ~!!
アイ・ラブ・マルゼン3・カガシクリーム・つながる繋がる!_e0045113_2114840.jpg






 洗ってみたら、縦長で口の小さくなった、プロポーションの美しい壜でした。
 これまで欠片しか見てこなかったモノの、全体像が見られるのは嬉しいこと。
アイ・ラブ・マルゼン3・カガシクリーム・つながる繋がる!_e0045113_2116426.jpg



 しかし、疑問の残る壜底の暗号は解読されないまま・・・!
アイ・ラブ・マルゼン3・カガシクリーム・つながる繋がる!_e0045113_21193990.jpg

 昔は右から左に文字を読んだのを思い出した。
 すると、シカガ?ガシカ?カガシ?
 でもこれでも、鹿が?餓死か?加賀市?
 とりあえずカタカナ+クリームで検索、するとカガシクリームでヒットあり!
 昔の新聞広告にあった日付は、昭和5年10月26日、それに昭和13年にも・・・つまりは戦前のモノに間違いなし。
 そして・・・愛知看板の作った昔の看板にカガシクリームがあった。
 でも、活字ばかりで実体の手がかりなし。


 ネット検索はそんなに好きではないので、残るはこれまで培った人脈などを、カンで探りながらフル活用!
 そんな中である人物を紹介された。名古屋在住のC氏とでも、しておこうか。
 名古屋市東区内の喫茶店でお会いしたC氏に、壜を見せたところ、彼は笑いながらカバンから小箱を一つ取り出した。
 それが何とカガシクリームの外箱!そして中にはピカピカのニッケル鍍金もまばゆいクリーム壜!!静かな喫茶店の中でわたしはスゴイ~!!と叫んでしまった。
 さすがに中身は入っていなかったが、中身が入っていても不思議ではないほどの状態!
 こんなモノの存在に、驚いてしまいました!まるで博物館の収蔵庫に眠っていたようなモノだったのです。
 そして、もっと驚くことが!!帰り際、C氏はわたしに「この壜、あなたに差し上げます。この壜が無ければ会うこともなかったでしょうし、こんなに喜んでもらえるのですから・・・」と、手渡してくださったのです。
 壜と一緒にお写真を・・・とお願いしたのですが、それは固辞され「では、ごきげんよう」と言って帰られました。


 それでは、C氏から頂いたカガシクリーム、とくとご覧あれ。
 外箱の蓋部分がコレ!カガシって、案山子だったのですね。
アイ・ラブ・マルゼン3・カガシクリーム・つながる繋がる!_e0045113_2281318.jpg



 驚いたことに名古屋で最古のデパート松坂屋のマーク、このカガシクリームはOEMで松坂屋ブランドにもなって、松坂屋で売られていたようです。
アイ・ラブ・マルゼン3・カガシクリーム・つながる繋がる!_e0045113_2293783.jpg



 そして、反対側にはコレ!
 よ~く見たら、何とMARUZENとあるではありませんか!
アイ・ラブ・マルゼン3・カガシクリーム・つながる繋がる!_e0045113_2212289.jpg



 壜には煌くニッケル鍍金の蓋、それに松坂屋・いとう呉服店特製のシール!
アイ・ラブ・マルゼン3・カガシクリーム・つながる繋がる!_e0045113_22135834.jpg



 こっち側には、KAGASHI CREAM FOR THE SKIN MARUZENとある。
アイ・ラブ・マルゼン3・カガシクリーム・つながる繋がる!_e0045113_22193915.jpg


 上手くいかないときには、いくら断片的な資料が集まっても、何もつながらない。
 けれど、今回のように奇跡的につながることもある。
 外箱には、丸善化粧品部謹製 五十銭とあった。

 わたしが名古屋空襲遺跡でいくつもの壜底を見たのは、きっと松坂屋が丸善製品を販売していた影響が強いのだろう。
 そういえば、子供のころ松坂屋に入っていた書店は丸善だった気がする。

 丸善との因縁が、これだけ続くのは、何だか不思議でもある。
 そのきっかけとなったC氏に感謝。彼と出会えなければ、マルゼンとのつながりも分からなかったのだ。

 漂着物もボトルディグも・・・一期一会。
by crazylovers | 2008-05-24 14:14 | 名古屋空襲資料室 | Comments(16)
Commented by 陶片狂 at 2008-05-24 14:49 x
こりゃあ、すごい!このカガシ瓶私も拾ってます。案山子でしたが。これをつけると案山子のようになりますって意味でしょうか。箱ばっかりは干潟から出てきませんからね。これも瓶好きの人達にとって良い資料ですね。
Commented by のら at 2008-05-24 15:01 x
すごいですねぇ!!なんでしょう、このつながりは!!
案山子クリームと判り、完全保存版と出会えたことだけでも驚きですが、先日からの丸善の繋がりを考えてると、シンクロニティーというよりまるで神懸かり!!
どんなにか興奮したでしょうね。
よかったですね。
Commented by おじ at 2008-05-24 15:39 x
すっご~い!!!
思わずミーハー的な叫びを上げそうな話の流れではないですか。
採集した壜にもしっかり出てきたところの写真とか、日付などの履歴を記録したものを付けて、ペアーで残されたら最高ですね。
Commented by beachcomberjp at 2008-05-24 18:08
陶片狂さん、
 瓶は各地の干潟やハケで見つかるのでしょうが、箱やラベルはそういうわけにはいきませんね。
 今回、運の良いめぐり合わせもあって、一気につながってしまいました。何だかこの1週間ほどで、壜の運と、つながり運を使い果たした気分ですよ。
Commented by beachcomberjp at 2008-05-24 18:14
のらさん、
 この壜を掘り出して、紙製パッケージやラベルにまでたどり着いたことも奇跡的なのですが、それらが全て丸善つながり・・・どうなっているのでしょうね?
 たしかに神がかり・・・です。
Commented by beachcomberjp at 2008-05-24 18:16
おじさん、
 いやぁ~!本当に驚きましたよ。
 ここまでつながるってのは、まずありえません。
 まぁ、ネットが無ければ糸口は見つからなかったのですが、それだけでなくアナログな、人のつながりを感じました。
 でも、今年のつながり運、使い果たしてしまいましたねぇ~!!
Commented by 尚 nao. at 2008-05-25 10:22 x
この案山子マーク、ネットか何かで見た記憶が…。
それにしても名古屋市内のハケは、素晴らしいですね。
さすがに土の奥深くまでは空襲の被害を受けなかったのでしょう。
Cさんの壜も、金属蓋が残っているなんて貴重ですね〜。
いやぁ、すごいものばかり見せてもらってドキドキしてます☆
Commented by beachcomberjp at 2008-05-25 11:04
尚さん、
 道路拡幅工事のための立ち退き跡地ですが、ポツポツと家が消えていくので、目が離せません。前のガラスがほとんど熔けていた現場から300メートルほどのところにこれらが密集していました。ブルドーザーで平らにならしてありますが、きっとここはハケだったのでしょう。今日もそろそろ雨が上がりそう・・・地表が洗われ何か出てないかと、気になっています。
Commented by 尚 nao. at 2008-05-26 01:04 x
カガシ…わかりました。
カガシ美白クリームというのが正式な製品名のようで
ホルモンという会社が1918年に発売したもののようです。
おもちゃコレクターの北原照久さんの本
『北原照久の20世紀広告博覧会PART1』に同じデザインで
商品名の書かれた帯の部分だけ異なる箱が載っています。
老舗メーカーのようですが、化粧品業界団体のHPで見たところ
戦後には名前が出てこないので、戦争被害の影響で廃業したのかも。
どういう経緯で丸善や松坂屋が絡んでいるのかはわかりませんが…。
Commented by beachcomberjp at 2008-05-26 08:46
尚さん、
 ありがとうございます。
 当時、松坂屋は名古屋屈指の百貨店,丸善も総合商社だったわけですから、それぞれが自社ブランドを掲げた今で言うOEMだったのかもしれませんね。
Commented by lot49snd at 2011-02-11 23:06 x
はじめまして。カガシ化粧品をネットで調べていてたどり着きました。こんなにきれいな壜が箱付きで残っていたとは驚きです。勝手ながらリンクを貼らせていただきました。
Commented by beachcomberjp at 2011-02-12 10:46
lot49sndさん、
 リンクご連絡頂き、ありがとうございます。
 ご老人から頂いたカガシ化粧品の壜と箱、何かのつながるきっかけとなれば嬉しく思います。
Commented by あかずきん at 2011-04-19 01:22 x
こんばんは
驚きました!カガシと底にエンボス瓶を干潟で拾って一体なんだ~って調べたらココに辿り着き、成る程!です
こんなにキレイな箱まで存在するとは・・・・凄いです
スッキリしました、ありがとうございます^^
Commented by beachcomberjp at 2011-04-19 20:47
あかずきんさん、
 たどり着いたら、オレのところでしたか!(笑)
 完品を下さったC老人、今は何をしてみえるのかな?きっとスゴいコレクションがありそうですが・・・??
Commented by 原田幸四郎 at 2018-07-20 07:57 x
一ケ月前から、ヒョンナ事から、カガシ化粧品を調べ始め、今日、貴プログにたどり着きました。カガシ商品本舗は大阪が本店、東京、名古屋、神戸(工場)満州に拠点があったようで、創業者は、丸善創業者の早矢仕有的の4男、早矢仕(丸家)七郎です。その孫にあたる方が、まだ何名か存命中でするが、そのお一人の方から、何も資料が残っておらずその実態が分かっていないと言われ、調査し始めたところです。是非、現物をみたいもです。
Commented by beachcomberjp at 2018-07-22 23:18
原田さん、
 お知らせ、ありがとうございます。
 やはり丸善関連でしたね。ご子孫の方は、きっとクリームとは関係の無いお仕事をされてるのでしょうね。
 ただ、カガシの名前の由来が気になります。ハヤシが訛ってカガシ??

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