乾いた宝石 |
この夏も、やけに暑い!そして8月も後半というのに、名古屋では日中35度近くまで気温が上がり、夜は熱帯夜・・・そして9月も暑いという予報が出ている。 一体どうなるんだ?? 我が家のブルーベリーはとっくの昔に枯れた。初夏に真っ赤な実を付けてくれたラズベリーも枯れはじめた。慌てて水をやっているが、どうなることやら・・・? 今日の夕方、庭先で宝石が乾いて転がっていた。 夕日を受け、緑に輝くビートル!! まだまだ暑さが残っているが、季節は確実に移り変わろうとしている。 夜中まで鳴いていたセミが影を潜め、コオロギが鳴き出した。 そして我が家の裏庭にシジュウカラが戻ってきた。渡りの途中かも知れないが、久々の出会い!!・・・小っちゃい秋みつけた! |
#
by crazylovers
| 2006-08-25 21:16
|
Comments(2)
|
ツメ石探し |
先日、越前海岸早朝コーミングの後は、暑さを避けて博物館へ! そして、ちょっと時間があったものだから、谷峠を越えて石川県まで行ってきた。 そこは白峰の手取川、ここでちょっと川遊びをしてきた。 川遊びと言っても魚や沢蟹と戯れるのではなく、シジミ探しだ。 手取川の源流となる白山地域では、手取層群と呼ばれる中生代の堆積物が分布している。手取層群全体では、ジュラ紀後期から白亜紀前期にかけての地層が見られる。 この地域は古くから中生代の化石を産し、有名な場所でもあり、恐竜や哺乳類の化石も多産している。 そんな化石は研究者にまかせ、わたしは川原でシジミの化石を探す。このあたりではテトリシジミCorbicula tetoriensisが多産している。 テトリシジミは砂岩・頁岩互層中で密集していることが多い。特に砂岩の中に含まれた貝化石の断面は爪状に見えることから、ツメ石ともよばれている。 平ぺったいツメ、丸いツメ、いろんなツメがある。 地元の人に聞いた話では,昔子供たちは川原でツメ石を探し、それに自分の爪をあてて、ぴったり合うものを探して遊んだそうだ。 このように、化石が民俗と深く関わっていた事例はそんなに多くない。 砂岩の硬さや色によっても表情が異なる。川で磨かれた砂岩は角が丸くなり、石灰質の殻部分が先に溶け、浅い爪形の模様ができる。 そうした砂岩が、川原の転石から見つかる。 ハンマーのいらない、のんびりした化石探し、 エスティングの出番は無かったけど、 真夏の楽しみだね。 |
#
by crazylovers
| 2006-08-22 23:24
| mountains
|
Comments(4)
|
エスティング |
時々名前の出てくるエスティングとはコレ!! 地質調査に使うピックハンマーだ。 片側がハンマーで、反対側がピックになっているものを愛用している 人によって、ハンマーの反対側が平たくなったチゼルタイプを好む人もいる。 かれこれ20年ほど使っているハンマーだ。 青いナイロングリップが軍手をしても滑らずに、使いやすい。 ちなみにエスティングとは、アメリカの道具メーカー!こうした地学用品だけでなく、大工道具も、森林用具も作っているよ。 |
#
by crazylovers
| 2006-08-22 14:49
| ちょこっと古いモノ
|
Comments(2)
|
叩く、叩く、叩く・・・ |
小学生のころはずっと恐竜・化石少年だった。 小学一年生のとき、担任の先生にそそのかされ、土岐・瑞浪あたりでの化石採集にハマった。 幼少時から育まれた「モノ探し」がここで一気に開花! でも、浮気なわたしは、中学時代にはギターにハマり、化石のことなどすっかり忘れていた。 ところが、過去にハマったことのあるのには、フッと甦り、再度のめり込む悪癖がある。 化石採集をしていて、一番嬉しいのがコレ! 誰もが知っているアンモナイトだ。 山中の沢に分け入り、出そうな場所を探して、叩く、叩く、叩く・・・ ノジュールは探さない・・・あとでクリーニングが面倒だからね。 それよりも、きれいに剥がれそうな頁岩を叩く。 出そうな頁岩は、臭いも違う! 頁岩をエスティングで叩き、かすかに割れたページを手で開き、 見開き両ページに、アンモナイトが現れた瞬間がうれしい。 このために叩く、叩く、叩く・・・ 7月に福井に行った帰り、Oh-No!市に合併した山道を走ったら、ついついアンモのいる沢へハンドルを向けていた。 車で行けるところまで行き、エスティング片手に、沢を登り、砂防ダムを二つ越え、たどりついたいつもの場所。 しばらく叩き、やっと出てきたのがコレ! 久しぶりだったので、ちょっと形は悪いものの、お持ち帰りとなりました。 |
#
by crazylovers
| 2006-08-17 14:29
| mountains
|
Comments(2)
|
円筒碍子 |
この夏、富山の発掘で、ポケットに忍ばせてきたモノがある。 それがコレ!! ごらんの通り、タイトルにもある円筒碍子だ。 発掘現場で使用する道具、それに標本の保管庫にもなっていた場所があった。 そこは倉庫だけではなく、昼休みの休憩所にもなり、仮のクリーニングルームにもなった。 現場部隊はともかく、後方支援のハンマー隊にとっては、忘れられない場所だった。 老朽化に伴い、その建物がこの春に撤去された。 更地になった場所に転がっていたのが、円筒碍子。 ミーティングに使われることもあれば・・・ 実体顕微鏡やコンプレッサーを使ったエアスクライバもあって、クリーニングの一部もここで行われた・・・ 実は、この建物ずっと昔に、小学校の小坂分校として建てられたものでした。 市町村合併で、大山町が無くなり、富山市に合併され、懐かしい校舎も見あたらなくなりました。 更地になった学校跡を見て、少し季節がすぎたら、また夏草の生い茂る野原になってしまい、記憶も薄れて・・・と思って、この円筒碍子を拾ってきました。 |
#
by crazylovers
| 2006-08-09 17:38
| ちょこっと古いモノ
|
Comments(0)
|